憧れのうつろい〜アメリカンビューティー発見

この春イタリアに行ってから北米製の自転車が気になっています。イタリア帰りなのにイタリア製じゃなく。

長い話を短くして言うと,渡欧時のエアラインで預け荷物にサイズ超過の追加料金がかからない
「デモンターブル(分解式)」のロードレーサーを探しはじめたのがきっかけで,アメリカの工房製の
自転車にたどりついたというわけです。

ちなみに「デモンターブル」は英語の辞書にはふつう見あたらない単語です。

フランス語のdémontable由来で,ボクが十代の頃はわりと自転車雑誌などにも掲載されていたタイプ。
その頃はおもにランドナーの変種で,ロードレーサーで見かけたことはありませんでした。

国産ではトーエイなどでも製作可能なようですが,いろいろ工房の現状の評判などを聞いて,国産での
製作は(ほぼ)断念。

市販品ではアメリカのRitcheyが販売している(ロードとシクロクロスの両方)のを見つけましたが,
そちらの方はまた日をあらためて書くことに。

ともかく,そんないきさつから北米の工房の自転車をいろいろ調べているうちに,かの地の工房の豊かさや
製品の魅力に少しずつ気がついてきたわけです。

たとえば...


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*Photo by Bishopbikes
*Sorry! Please just tell me not to use your photos here if you mind.


これはロードレーサーではなくピストですが,そこいらの町乗りピストとはまったく別物で,オールドカンパで
組まれた躯体はカラーリングも含めて一分のスキもない完成度。素晴らしいラグワーク。

サドルがベロアのチネリというあたりにもオーナーとの二人三脚ぶりが感じられて素敵ですし。

*詳しくはこちら→flickr

このBishopbikesは北米自転車工房のメッカのポートランドではなく東海岸寄りのボルティモアの
工房ですが,どの作例を見てもため息が出るほどの美しさです。

調べてみるとNAHBS(北米ハンドメイドバイクショー)でも名だたる賞の受賞者に名を連ねています。

いつかここにオーダーできればと思いますが,その前にまだまだ調べなければいけないことがたくさん
ありそうです。







またその一方で,身近なショップでクリス・キング製の美しいステンレスフレームにも出会ったりも
しました。

ただ,北米系の自転車事情に詳しい自転車乗りにとって「クリス・キング」という名前は格別の後光が
差すようですが,ボクにはずっとピンときませんでした。

理由はハッキリしています。


ボクが最初に自転車趣味にいそしんでいたのは中高生の頃で1970年代の前半まで。ふたたび自転車
趣味に復帰したのが2000年ですから,ちょうどMTBをはじめとするアメリカ発の自転車トレンドとは
まったく無縁なままにきたからです。

以前ボクが最初に買ったスポーツバイク「ラレースーパーコース」がMTBの創始者のひとりトム・リッチーに
とっても(ボクより彼は2才年上)初めてのスポーツバイクだったことを記事に書いたことがありますが,
そうした「ボクと同世代の北米の自転車好きが起こしたヨーロッパ圏以外からの自転車文化」って,
愛着がわかないというかストーリーを実感できないというか,とにかく馴染みがうすいままに来たのですね。


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*クリス・キングによるCieloSportifRacerSE。ステンレスフレーム。Photo by Iron Cycles


ところが,いろいろ調べてゆくうちに,思いがけなく豊かな水脈にたどりついたのでした。

デモンターブルな自転車を脇において考えるなら,いまボクが一番欲しいのは,カンパパーツで組んだ
ステンレスのCieloSportifRacerです。

それはなぜか,どこに惹かれたのか?

ゆっくりと考えながら書いてみたいと思います。これは買う買わないは別にして,楽しい作業になりそうな
予感がします。
Commented by shinzo_h at 2013-06-04 00:52
You, 買っちゃいなよ。
と、身近なお店の店長さんが背中をやさしく押してくれることでしょうw
Commented by ペダル at 2013-06-04 14:21 x
shinzo_hさん,そのジャ○ーズみたいな軟派なお店はどこでしょうか(笑)

他にもいろいろ候補を考え中です。まずはデモンタブルからですね。
by pedalweb | 2013-06-03 22:28 | 自転車パーツ&ウエア | Comments(2)