2017 信州峠めぐりツーリングレポートpart3〜渋峠

レースの翌日は長野道経由で北上して,新潟・群馬との県境に近い渋峠に登りました。

自転車雑誌ではよく目にする有名な峠ですが(雪の壁も有名!)関西からは遠く,これまでボクは
訪れたことがなかったのでした。

せっかく長野県内の乗鞍高原に泊まるのだから,このチャンスに行ってみない手はないぞと,
うきうき出発。

行ってみると,やっぱり長野県の北端に近いだけあって,乗鞍高原からでもけっこうな距離。
宿泊予定の渋温泉まで130km。長野道と上信越道をのりついで,11時前に渋温泉到着。

準備をして峠までのR292の長い登りを走りはじめました。



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*渋峠から草津温泉側に少しくだった山田峠から横手山をのぞむ。素晴らしい眺望!



登りだしたものの,前日までの疲れが残っていてペースが上がらない。お天気もさすがに3日連続して
スッキリ好天というわけにはゆかず,晴れてはいるものの遠くの山はかすんで見える状態。

気温は30℃をこえていて乗鞍高原の爽やかな空気とちがって重い湿気をふくんでいる...

あれ?なんだか今日の自分はネガティブになってるぞと気がつく。

たぶんこれはまだ「ひとり旅」のモードに気持ちのスイッチが入ってないからだろう。

仲間との旅だと何かしらつねに人とのコミュニケーションに頭や心を使っているけれど,ひとりで旅する
ときには,とくにサイクリングのときには情報のほとんどが自然や地勢から入ってくる。

ところが,「ひとり旅」モードになりきっていないと,そういう外からの情報に対して「対人的に」
反応してしまう。

ちがう,ちがう。ニンゲンとちがって自然を相手にするときには,自分の「考え」や「意見」を
いったん消してしまい,ただ「無心に」その中で頭や心を遊ばせないと...(笑)

そんなことをつらつら考えているうちに,ようやく志賀高原の入り口にあたる丸池のあたりに到着。



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スキー場への道しるべを見ながら,学生の頃の合宿で夏にこのあたりに来たこと,そのときも途中で
ひとり旅をして湯田中温泉のあたりを歩いたことを思い出す。

あの頃は自転車でこの高原に登ってくるとは思いもしなかったなあ...

やがて稜線に出て高度を上げてゆくと渋峠の手前にある渋ホテルに到着。下から2時間ほど。
1時をまわる時刻なので,ここでランチにしよう。


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*群馬と長野県境をまたいで建っているのがユニークな渋峠ホテル。前にある若山牧水の碑文が
 とてもいい観光解説になってますね。



お腹もふくれ,山の肌寒い風の中でウィンドジャケットを羽織って,ようやく「ひとり旅」の
スイッチが入ってくる。

こうなると,目に入るもの,行き交うものがどれも面白くて楽しくなってくる(笑)



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渋峠の例の「日本国道最高地点」の前でセルフィーを撮っているサイクリストがいるので声をかけて
彼の写真を撮ってあげる。

どこから来たんですか?山口から...すごい!いや,でも走りはじめたのは福井からからなんです。
それでもすごいですね!と話しているうちに彼の友人も登りついてまた一緒に写真を撮る。
もちろんボクも撮ってもらう。



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しばらく下ると連休の頃までは「雪の回廊」となっている草原の間のつづら折れを見渡す展望所に出る。
ここでも若いサイクリストと言葉をかわす。

渋峠ってもうすぐですか?はい,すぐそこですよ。あっ,でも自転車乗りの「すぐそこ」はあてに
なりませんよねと一緒に笑う。

「ひとり旅」のスイッチが入ると,誰とでも気さくにおしゃべりするし,どんな出来事も楽しくなってくる。

そして,自分がそう思って楽しい気分でいると,たいていまた楽しいことが起きて,楽しい人に出会う。



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渋峠にはあいにく雪は残っていなかったし,乗鞍に登ったあとだと峠のスケール感にそれほどピンと
こなかったけど,ここから山田峠・万座三叉路をへて白根山のふもとまでの道は素晴らしかった。

とくに山田峠から見上げる横手山の稜線はピネレネーのオービスク峠にまさるとも劣らない雄大な展望
だし(トップの写真),そこから下りながら見下ろす万座三叉路のつづら折れの造形の面白さは乗鞍の
スカイラインの上部以上だ。

何度も止まってはカメラを構える。登ってくるサイクリストも少なくはなく,みんなつらそうな表情を
しているけれど,それが報われる素晴らしい峠ルートだなあ。



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今日はいったん白根山のふもとのレストハウスまで行って休憩し,そのあとは引きかえして
万座温泉から上信スカライン(r466)で小布施まで下って帰る。

この道も延々とアップダウンが続き,さすがに疲れも出てくるけれど,たっぷり峠の景観を
楽しんで満足して帰路に着く。



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小布施からは長野電鉄の線路を横に眺めながら渋温泉まで北上。短くなってきた夏の日を
惜しみつつう,思いのほか長く続く登りに心地よい疲労を感じながら温泉へともどったのでした。



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次は軽井沢か草津温泉から渋峠に登りたいなあ。スニーカーも携行して白根山の湯釜も見よう。


(続く)





Commented by や ま at 2017-09-02 22:11 x
渋峠、いいですね。
素晴らしい夏休みになったようで、続編、楽しみです。
Commented by ペダル at 2017-09-03 10:36 x
や まさん,ありがとうございます!
期待以上,予想以上に良いツーリングができました。
面白い記事が書ければいいのですが,ぼちぼち続けますね(^^)
by pedalweb | 2017-09-02 12:51 | ツーリング/ポタリング | Comments(2)