クリスチアン・ハウスの'This is it'。あるいはボクのTOJみやげ

今日は自宅でのデスクワークの日なので,わりとカラダがラク。
昼寝もして夜の『ジロ・デ・イタリア』の放送に備えました(笑)

ちなみに今日の『ジロ』のステージゴールは,イタリア中南部アブルッツォ州の町ラクイラ。
去年大きな地震があったところです。
ここは美味しいワインの産地でもある山岳リゾートのふもとにある州都で,去年いろいろ調べて
書いたことを思い出しました。(→そのときの記事,これやらあれやら)

>hiroさ〜ん,みっちょむさ〜ん!

ファルネーゼ開けましたかあ?(笑)

260kmの長丁場で最後が山頂ゴールという厳しいステージですが,総合上位陣の顔ぶれは
変わらず,とボクは予想しています。
(すでに早々とサストレが脱落したのは痛いね)

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今日アップする写真は『ジロ』ではなく先日のTOJ堺ステージでゲットしたおみやげの写真。

上はラファのサコッシュ(補給袋)。
『ツール・ド・フランス』で言うところのLa Voiture Balai(ほうき車)をモチーフにした小粋な
デザイン。

*ついでに。La Voiture Balai: ラ・ヴォワチュール・バレとは?

 レースの最後尾を走る回収車。この車に追いつかれた選手は車に乗せられゼッケンを
 はがされて失格になる。ツール・ド・フランスではホントに箒を車の前にくくりつけてあるそうな。

ほうき車自体の存在もそうなんですが,このサコッシュのデザインも,ロードレースの伝統に
対する愛情やユーモアを感じさせて秀逸です。




ラファのウェアや小物のデザインの大きな美点は,こうした古き良き伝統に対する敬愛の念を
カタチにしていることですね。

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イギリスは,フランス・イタリア・ベルギーといった,自転車競技の「王国」ではない分だけ,
よけいにメインストリームの遺産に対する敬意が強いのかなあと,いつも思います。

もちろん,ドーピング問題や選手層のグローバル化をはじめとして,自転車競技とくにロードレースの
あり方が大きな変革期に来ていることは疑いの余地がないところですが,だからと言って,
これまでの長いヨーロッパでの歴史が価値のないもので,ふり返るに値しないと速断するのは
愚かなこと。

1がダメなら全部ダメ,10正しくないものはダメだ,という考え方をせずに,良いところを
大事に残そう!というスタンスを現代のサイクルスポーツファンはとるべきでしょう。

その姿勢があれば,昔も今も自転車競技は,十分に美しく愛すべき存在なんですから。

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*今回来日の「ラファコンドール・シャープ」のエース,ダレン・ラプソーン(左)と
 2009英国ロードチャンピオンのクリスチアン・ハウス(右)のサイン。
 前日買ったTシャツにサインしてもらいました。
 (ダレンは2007年オーストラリア・ロードチャンピン)

まったくの私見ですが,今回のチームメンバーの中では,ダレンが他のメンバーとは
一線を画すほど,ピリピリとしたナーバスな空気をまとっていました。

下のCyclowiredから拝借した写真(右。左は監督のジョン)でも,おわかりいただけるように,
ダレンは一見すると,線が細すぎるのでは?と思えるほどにスポーツ選手としては,
デリケートな感じがするイケメンです。

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*Photo by Cyclowired

実際にサインをもらった中でも,愛想がいいとはいいにくく(だからと言って,全然感じは悪く
ないのですが)休憩時にカフェに行ったときも,他のメンバーとは別の単独行動。

たぶん,エースとしてのプレッシャーがそうさせているというよりも,もともと少し内向的な
タイプで,その分素晴らしく集中力も高いのだと思いました。


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そうしたパーソナルなキャラクターは彼の走り方にも出ていて,一瞬しか見ていないTTでも,
彼のペダリングが一番きれいで,一見力強さはないものの,リザルトを見てみると,
彼がチーム内トップ,総合でも4位の成績に入っていることから,
自転車選手の天賦の才にあふれた,無駄のない理想的な出力の選手だとわかります。

もしこのあと彼がステップアップして上のレベルのチームに移籍して伸びるとすれば,
フィジカル以上に,どれだけメンタルなタフさを身につけてゆけるかが課題だと感じました。


そして,もうひとりのエース格は去年度のイギリス・ロードチャンピンのクリスチアン・ハウス。

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*Photo by Rapha.com

チームの中で一番「顔の濃い」(ifraphaの矢野氏並み!笑)彼は,会ってみると,すごく
大人で神経の行きとどいた人物だとわかります。

何と言うか,ちょっと「苦労人」な匂いもする。

彼がラファウェアのイメージ写真で頻繁にフィーチャーされている理由は,その味のある
容貌だけではなく,ヒストリー(いい意味での「生活感」というニュアンスでの)を感じさせる
存在だからなんでしょうねえ。


そして,ダレンとクリスがビートルズにおける「レノン&マッカートニー」だとすると,
チーム内で,ジョージ(いやキャラクター的にはリンゴかな?)に当たるのが,
ディーン・ダウニング。

先日ボクが撮ったジェラート店での写真で,Vサインを店の外にいる矢野氏に向けている
人物です。
(そのときボクはてっきり彼が「アイスコーヒー2杯!」って注文してるんだと思った・笑)

日本に来てからいきなり坊主頭にした他のTT出場メンバー(ブリッグやグラハム)以上に,
ボクにとってはVery Britな(めちゃイギリスっぽい)印象を受けたのが彼です。

そのお茶目でちょっとスカした感じは彼のサインにも出ているでしょ?↓
きっと彼がふだん一番ジョークばかり飛ばしているはず。

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持参してサインをもらったチームTシャツに加えて,ゲージ&デソトデザインのシャツもゲット。
非売品で,ディナーパーティーのおみやげの残りなんだそうな。

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でも,モノとしても記念品としても,上のチームTシャツの方がボクは気に入りました。

例によって,シャツの裏には,ロードレースの歴史的一場面のプリントタグが。

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今回の「場面」は,つい去年のイギリス・ロードレース選手権という新しいレジェンド。
こんな内容でした。


 デビッド・ミラーとブラドレー・ウィギンスが脱落したとき,僕はタンブルの登りを行く
 先頭集団にいた。
 チャンスをうかがうことにして,3人のサーヴェロの選手,それにカヴェンディッシュと待機。
 すると,無線でジョンが行け!と指示。
 残り6周というところで考えた。いよいよだ(This is it)。
 ゴールへと近づきつつある。
 この局面で僕はクリス・フルームと同じ先頭集団にいる。
 クリスはピーター・ケノー,ダニエル・ロイドとともに気合い十分だった。
 僕らは皆「どうする?」と言わんばかりにお互いを見た。

 追走集団はわずか1分を置いて後ろに迫っている。僕らは行くしかなかった。
 まずケノーがアタック。僕は追走するものの,足は攣っている。ロイドは付いてこれない。
 残り1キロほどだ。フルームがアタック。ケノーと僕がこれを追い,追いついたところでケノーが脱落。
 僕はケノーを振り切り,そのままゴールへ飛び込む...

  クリスチアン・ハウス
2009年イギリス・ロードチャンピン

*デヴィッド・ミラーDavid Millar(ガーミントランジションズ)。
 2007年イギリスロードチャンピオン。同TTチャンピオン。
*ブラドレー・ウィギンスBradley Wiggins(チームスカイ)。
 2007-2008年世界戦個人追い抜き優勝。2008年北京オリンピック個人追い抜き金メダリスト。
*ジョン・ヘレティーJohn Herety。現ラファコンドール・シャープ監督。
*クリス・フルームChris Froom(現Team Sky)。


TOJ残り3戦の彼らの健闘を祈ります!
Commented by みっちょむ at 2010-05-20 00:21 x
今週は無計画にずっと飲んでましたので、
今日は休肝日でした。

仕事で帰宅が遅かったのですが、
アルコール抜きだったので、ちゃんと最後まで見れました(笑)
Commented by ペダル at 2010-05-20 12:19 x
みっちょむさん,LSD継続中ですか(笑)

昨日のジロは何だかしまらない&予想外な展開になってましたね。
これで最後の山岳までスリルが持ち越されたといも言えるでしょうけど。
Commented by gengen at 2010-05-20 12:48 x
こんにちは。
先日の堺ステージでお会い出来た事がうれしかったです。

堺ステージの写真を拝見させて頂き臨場感があふれて
いてさすがですね。。
お宝グッズも羨ましいです。。

また機会がありましたら是非!六甲山でもご一緒させて
下さいませ。
ではでは。
Commented by ペダル at 2010-05-20 17:08 x
gengenさん,その節はどーもです。
お声かけていただき,うれしかったです。素敵なカップルですねえ!

プロの方に稚拙な写真を見ていただくのは恥ずかしいですが,
今後も精進しますので(ぼちぼちですが),よろしくお願いします!
Commented by iketty at 2010-05-21 10:04 x
味のあるブランドと選手達。
ブースを見ても佇まいが他とは違いますね。
一番違うのはそのサポーター達ですけどね!
Commented by ペダル at 2010-05-21 10:28 x
ikettyさん,ホントそう思います。
このブランディングの巧みさをずっと崩さずにいて欲しいと思います。
ikettyさんもオサレ通勤続けてください!
by pedalweb | 2010-05-19 22:13 | ツーリング/ポタリング | Comments(6)