ブチ送別ライド(その2)
2016年 09月 30日
先日見送りライドをしたブチさんはボクよりふたまわり若いけれど,一緒にいるとボクはそれを忘れてます。
走りながら感じたこと,ふだんSNSで出会った自転車仲間とのつながりで思っていることを書いてみます。
* * *
ボクなりに半世紀以上ヘタくそな流儀で生きてきた重み(たるみ?笑)はあるので,もちろん彼や彼と
同年代の他の自転車仲間たちを若いなあと感じる場面はありますよ,いろいろそれは。
でも,自転車乗りならうなずいてくれると思うのだけど,ある独特の魔法というか「不思議な幸運」の
おかげで,ボクらは『自転車の王国』の中にいて,爽快なまでにプレーンで平等で同等でいられる。
それがとても心地よい。
同時に,「速いか遅いか?」「ウマいかヘタか?」「カッコいいかカッコ悪いか?」「わかっているかいないか?」
などといった,単純明快なヒエラルキーに組み込まれてもいるんだけど,それもまた気持ちイイ(よね?)
これは,ある意味ボクらが「肉親になっている」ということなんだと思うわけです。
だって,親兄弟姉妹って,情け容赦ないでしょう?でも,愛着もたいていは他人よりも濃ゆい。
「親子」だとか「兄弟」だとか「姉妹」だとかいったヒエラルキーの中にいるけれど,一方でそれをこえた
感性や情感のつながりを保って生きている。
良い悪いをこえて,速い人が前,遅い人がうしろ,走れている人が率いてそのとき低調な人はついてゆく。
でも,明らかなきずなを共有していて,まわりから見れば間違いなくひとつの集団として走ってゆく。
今回撮った写真を見ていて,いったいなぜこの仲間をボクが「肉親以上に肉親っぽく」感じているのか
ずっと考えていました。
週末に家族以上に長い時間一緒に過ごしてきたからかなあ(笑)
「同じ釜の飯を食ったナカマ」ということなのかなあ?
で,その「釜」がカイシャだったりガッコウだったりじゃなくて,「好きな遊び」だということで,無駄な重みや
シガラミから自由で気持ち良いのだろうか?
もしボクらがみんな子どもで同じ養護施設で育っているとしたら,間違いなく「兄」や「弟」としてお互いを
見るようになっているよね。
この懐かしく,ひそかに笑みがこぼれてしまう「肉親」という気持ちをボクは幸せだと思う。
無心にペダルをまわし,倒木をよけ,荷重を前後しながら,穏やかであると同時にヒリヒリする時間を
共有しているせいだろうか?
生産でもなく消費でもなく,称揚でもなく非難でもなく,重力をうしろに置き去る軽やかさと自在に方角を
選ぶ無邪気さを一緒に経験しているからだろうか?
ブチさんは横浜に行くけれど,みんな横浜に足場ができて遊び場がひろがるくらいにしか思っていない(笑)
そりゃあ,彼の家庭や仕事の環境の変化を考えれば苦労もいっぱいあるのだろうけど,いつものブチらしい
ガシガシ踏んでゆくペダリングで走破してグングン前に行ってしまうにちがいない。
みんなそんなふうに「兄弟」を信頼して安心しているので不安はない。
いつのまにかそういう信頼関係ができているなあ,5年間で。
そんなことをマーヴさんのお兄さんの素敵なお店『イルグラーノ製麺所イートイン・デ・ノミーナ』で
ランチしながら考えてました。
こう言ってはアレだけど,マーヴさんのちょっといかつい雰囲気からは予想しにくいほどの,瀟酒でまるで
信州の高原にでもありそうなたたずまいの素敵なお店です。
川西市の能勢電『鼓ヶ滝』の駅から「川西の壁」とボクらが呼んでいる激坂を登ったところにあります。
*連絡先などはこちら→食べログ。
本業はレストランなどへの生パスタの卸販売と小売りなので,営業はランチのみ(月木が定休日)。
*予約時間が「12時半」から「15時半」まで1時間きざみとなっています。
しかも一度に6人程度とこじんまりしたキャパ。
あっ,自転車乗りはふだんより少し多めにおこづかいを持って行くよーに(笑)
丹誠込めて手作りされているので,お値段はマダムランチのレベルです。
出会ってからたった5年の仲間だけれど,この先10年,20年たっても同じ感情で走れたらなあ。
ブチさん,行ってらっしゃい。また富士山あたりで一緒に走ろう!
走りながら感じたこと,ふだんSNSで出会った自転車仲間とのつながりで思っていることを書いてみます。
* * *
ボクなりに半世紀以上ヘタくそな流儀で生きてきた重み(たるみ?笑)はあるので,もちろん彼や彼と
同年代の他の自転車仲間たちを若いなあと感じる場面はありますよ,いろいろそれは。
でも,自転車乗りならうなずいてくれると思うのだけど,ある独特の魔法というか「不思議な幸運」の
おかげで,ボクらは『自転車の王国』の中にいて,爽快なまでにプレーンで平等で同等でいられる。
それがとても心地よい。
同時に,「速いか遅いか?」「ウマいかヘタか?」「カッコいいかカッコ悪いか?」「わかっているかいないか?」
などといった,単純明快なヒエラルキーに組み込まれてもいるんだけど,それもまた気持ちイイ(よね?)
これは,ある意味ボクらが「肉親になっている」ということなんだと思うわけです。
だって,親兄弟姉妹って,情け容赦ないでしょう?でも,愛着もたいていは他人よりも濃ゆい。
「親子」だとか「兄弟」だとか「姉妹」だとかいったヒエラルキーの中にいるけれど,一方でそれをこえた
感性や情感のつながりを保って生きている。
良い悪いをこえて,速い人が前,遅い人がうしろ,走れている人が率いてそのとき低調な人はついてゆく。
でも,明らかなきずなを共有していて,まわりから見れば間違いなくひとつの集団として走ってゆく。
今回撮った写真を見ていて,いったいなぜこの仲間をボクが「肉親以上に肉親っぽく」感じているのか
ずっと考えていました。
週末に家族以上に長い時間一緒に過ごしてきたからかなあ(笑)
「同じ釜の飯を食ったナカマ」ということなのかなあ?
で,その「釜」がカイシャだったりガッコウだったりじゃなくて,「好きな遊び」だということで,無駄な重みや
シガラミから自由で気持ち良いのだろうか?
もしボクらがみんな子どもで同じ養護施設で育っているとしたら,間違いなく「兄」や「弟」としてお互いを
見るようになっているよね。
この懐かしく,ひそかに笑みがこぼれてしまう「肉親」という気持ちをボクは幸せだと思う。
無心にペダルをまわし,倒木をよけ,荷重を前後しながら,穏やかであると同時にヒリヒリする時間を
共有しているせいだろうか?
生産でもなく消費でもなく,称揚でもなく非難でもなく,重力をうしろに置き去る軽やかさと自在に方角を
選ぶ無邪気さを一緒に経験しているからだろうか?
ブチさんは横浜に行くけれど,みんな横浜に足場ができて遊び場がひろがるくらいにしか思っていない(笑)
そりゃあ,彼の家庭や仕事の環境の変化を考えれば苦労もいっぱいあるのだろうけど,いつものブチらしい
ガシガシ踏んでゆくペダリングで走破してグングン前に行ってしまうにちがいない。
みんなそんなふうに「兄弟」を信頼して安心しているので不安はない。
いつのまにかそういう信頼関係ができているなあ,5年間で。
そんなことをマーヴさんのお兄さんの素敵なお店『イルグラーノ製麺所イートイン・デ・ノミーナ』で
ランチしながら考えてました。
こう言ってはアレだけど,マーヴさんのちょっといかつい雰囲気からは予想しにくいほどの,瀟酒でまるで
信州の高原にでもありそうなたたずまいの素敵なお店です。
川西市の能勢電『鼓ヶ滝』の駅から「川西の壁」とボクらが呼んでいる激坂を登ったところにあります。
*連絡先などはこちら→食べログ。
本業はレストランなどへの生パスタの卸販売と小売りなので,営業はランチのみ(月木が定休日)。
*予約時間が「12時半」から「15時半」まで1時間きざみとなっています。
しかも一度に6人程度とこじんまりしたキャパ。
あっ,自転車乗りはふだんより少し多めにおこづかいを持って行くよーに(笑)
丹誠込めて手作りされているので,お値段はマダムランチのレベルです。
出会ってからたった5年の仲間だけれど,この先10年,20年たっても同じ感情で走れたらなあ。
ブチさん,行ってらっしゃい。また富士山あたりで一緒に走ろう!
by pedalweb
| 2016-09-30 08:44
| ツーリング/ポタリング
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