『伊予のくにバイクロア』に行ってきたよ。

いろいろ「はじめて」づくしの四国松山での『バイクロア』参加。帰ってから忙しくてアッという間に一週間が。

今回は日曜だけの日帰り遠征だったのですが,ここのところ週末ごとに遠近さまざまなドライブ&ライド。

週末にでかけては,月火水を費やして気力体力を回復。平日の自転車トレーニングで走る気になるのは,
ようやく木曜になってから。

最近ボクはシクロクロスのレースをさぼっているのですが,わりとマジメに出ていたときもこんな感じだった。
これに泥んこ自転車の整備と写真アップがくわわって,毎週盆と暮れやってるみたいに忙しかった(笑)

まだまだ遊び続けていたいので,個人的に最大の課題は,短時間でも最低週に4回はランかライドをこなし,
加齢にともなう回復力の衰えをカバーすること。

還暦も近い自転車オジさんにとって,「遊び続けること」自体がレースみたいなものなの。レースに出て
なくてもレースしているんだよねえ。自分の限界と戦っているんです,おおげさに言うと(笑)


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ということで,『バイクロア』遠征のレポートです。

今回は『イーズカフェ・サイクリングクラブ』からはボクをふくめて3名参加。

『バイクロア』は「おとなとこどもの自転車運動会」とうたっていますが,おとなの場合はキホン的に
「シクロクロス運動会」なので,ボクらもクルマにシクロクロスバイクを3台載せて出発です。

先月の四国瓶が森へのツーリングの記事でも書きましたが,なんせ関西から四国は思いのほか近い。

深夜早朝だと,大阪から片道5時間,姫路から4時間ほどで四国の西の端の松山に着きます。しかも
東へ行くのとちがって渋滞しらず。今回も朝4時半に姫路を出て8時すぎに松山城に到着。

事前にレースコースの地図は発表されているのですが,お城のふもとの公園の中をぐるぐるまわる
コースだとはわかるものの,路面や障害物などの状況はまったく不明。

しかもキャプテンとボクがエントリーしている朝一の「ファンクラス」は県庁の中も走るらしい。どういうこと...?






お城のふもとの公園内の駐車場に案内されて,そそくさと自転車と観戦グッズの準備。朝一番ということで
会場にほど近い駐車場にとめることができたので,200mほど移動して,受付けやフライオーバーのそばの
広場に陣取る。


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8時からはじまっている受付け前はちょっとした行列。見ていると,受付けがのんびりしすぎていて時間が
かかっている模様。今回唯一の不満は,ここの段取り。当日エントリーと予約エントリーの窓口を分ける
とか,ゼッケンの取り付け方はゼッケンと一緒に印刷物をわたすなど,もう少し効率良くして欲しいなあ。

受付けの方の親切な気持ちがかえって時間がかかる形でアダになっていました。

そんなわけで,「ファンクラス」の招集まで10分切った頃にようやく受付け完了。かろうじてボクは一周だけ
コースを試走。キャプテンはトイレに行ったままもどらず。ぶっつけ本番(笑)

朝一のレースの参加者で受け付けの行列でヤキモキした皆さん,お疲れさまでした。


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*県庁の正面エントランスで集合写真。「愛媛県主催」かと思うほどの公式行事っぽさ(笑)


ボクらが走る朝一の「ファンクラス」は最初の一周がパレードラン。しかもなんとお城の中や県庁の中を
通るパレード。

お城の石垣に囲まれた雰囲気たっぷりの坂道や県庁の1階部分にある議員専用駐車場を通り抜けるなど
これまで自転車イベントで経験したことのないパブリック感!

シクロクロスのレースにかぎりませんが,警察による交通規制などインフラや人手の動員面でのハードルが
多すぎて,ほとんどの場合,自転車レースやイベントは人里はなれたへんぴな田舎や,河川敷,埋め立て地
といった,「ひと目につかない場所」で開催される。

ところが,今回の『バイクロア』は県庁所在地のどまん中。しかも,県庁の建物の中まで使わせてもらってる。

しいていえば,ボクが経験した中では,『ツール・ド・フランス』併催の『エタップ・デュ・ツール』に近い
パブリック感。あちらは150kmにわたって公道を閉鎖し,地元の人が総出でエイドや飾り付けをおこなう。

ボクが『バイクロア』に抱いていた,ほんわかとして温かく,まさに「おとなとこどもの自転車運動会」という
キャッチコピーがピッタリな,こじんまりとした(自転車イベントとしては大きい方だけど)プライベートな
イメージと良い意味であまりにちがっていて,アタマが混乱してしまうほど。


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パレード走行の間にいろいろ聞いてみると,愛媛県知事の中村時広さんが,若くイノベーティブな政策を
いろいろ打ち出してきている方で,ご本人もサイクリストということもあって,愛媛のイメージアップに自転車
文化を活用したいということだとか。なるほど。知事もパレードランに参加されてました。

あとで『バイクロア』側のスタッフに聞いてみると,会場のもろもろの手配などはかなり県職員の方が
担当されたので,スタッフは東日本から前日入りで設営なども完了できたらしい。

現地に行くまでボクは今回の『バイクロア』が妙に県の行事っぽく案内されていて,本来の『バイクロア』の
持ち味がうすいかもしれないと危惧していたのですが,これは良い方向でうらぎられました。

松山城や県庁という場所や施設のパブリックな性格が,プライベートな性格の自転車イベントに「伝統」や
「安定感」をつけ足す効果を果たしていて,自転車イベントの新しい方向性まで見えた気がしました。

東京マラソンのように巨大化して欲しくはないけれど,『さいたまクリテ』のように行政もくわわって
都市のどまん中で自転車イベントが行われることは,たんに町おこしの効果があるというだけじゃなく,
サイクリスト目線で見ても,自転車文化の持続的な継承(つまりbike cultureのlore)にすごく大きな
効果があるのですね。

大阪でも『御堂筋ロード』なんてロードレースが開催されるといいのになあ。


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さて,レースがはじまる。

パレードランが終わって,ゼッケン番号順(申し込み順)に並ぶ。キャプテンは1列目。ボクは2列目。

スタートで飛び出して100mほどの直線路の先を左に曲がるとフライオーバーがある。

ホールショットを狙っていたわけではないのに,気がつくと先頭に飛び出していて,そのままフライオーバーを
駆け上がる。下るときのリム打ちパンクを心配して(今回はチューブレスタイヤをチューブドで使用)
減速気味に着地したところで,2,3人に抜かれる。

お城の方に向かうストレートでさらにキャプンを含む2人に抜かれ6番手に落ちる。

カーブ毎にタイヤがよれ気味になる。そんなにエアは抜いてない(舗装路面が多いのかと誤解していて
3気圧ほど入っている)けれど,今季初のクロスのレースなので,ダートのコーナリングに慎重になっている。

30分のレースで,関西シクロクロスのCM2と同じくらいの強度,メンツも前の5人はそんな感じだあなと
思いながら周回を重ねる。ひさびさのレースだし,平地ばかりのシクロクロスでしんどい(笑)


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ほぼ抜きもせず抜かされもしないまま,前を行くキャプテンからはじわじわ離されながら最終周回に。

たぶんコースの半ばあたりで,うしろからひとりに抜かれるものの,速度差がある抜き方を見て追わずに
そのままのペースで終了。

週に2回ほど2~3時間の練習走は欠かさずこなしていて,ダンシングメインの登りで筋肉をいじめて
心拍は上げているので,心肺はキツくなく,思っていたより担ぐ(というか,抱える)セクションでの足の
ダメージもないけど,持久力が足りないとわかる。

リザルトがシクロクロスでのカテゴリーに影響しない遊びレースでしたが,来季のヒルクライムレースに
向けての課題が再確認できたのは収穫。やっぱりレースは勉強になります。


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このあとすぐに「チームラリー」があって,3人で1時間のエンデューロ。女子メンバーに一番手になって
もらいキャプテンとボクは休憩して撮影係に。

会場の人出もふえてきて,ようやくお祭りっぽい雰囲気がひろがってゆく。

ブログ読んでますよと初対面の方に声をかけていただいて,しばしおしゃべりしたりして,会場をあちこち
うろうろ。関西クロスや野辺山にくらべても,小さな子どもたちの姿が多く,ファミリーな感じ。いいねえ。

レースの方も順調に進んで,ボクが一度シケインの丸太のところで前転した以外はみんなケガもなく
元気に走る(擦り傷だけですみました)。

順位は全チームの真ん中の少し上あたりだったけれど,ほぼ練習も試走もしていなかったわりには上出来。
まともにレースを走ったのは初めてだったというキャプテンも含めて,かなり良い手ごたえを感じて
終われたのは今後につながるね。また,みんなでわいわい出ましょう!


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ところで,『バイクロア』といえば,レースだけじゃなく,何といってもその前後の食事やキャンプでの
のんびりした時間こそが最大の魅力。今回は森や高原じゃなくキャンプもしないので,そのあたりの
「くつろぎ」の満足度はどうなんだろう?

まずは自分たちで工夫。

というか,そこは『イーズカフェ』,キャプテンの出番です。

遠征先でも本物の味わいのコーヒーをいただけるなんて!(笑)


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コーヒーでひといきついたあとは会場内をグルメ散歩。そう,いっぱい出てるんですよ,美味しいお店が!

カフェマスターのキャプテンいわく,「どのお店も出店に慣れてるねえ」と。

たしかに,これまでボクがシクロクロスやロードレースのどの会場で見たきたよりもお店の数も種類も多い。

そのうえ,地方都市のお祭りの屋台のような「その場かぎり」っぽさがなくて,どのお店もふだんからしっとりと
良いたたずまいでお店をされているのが伝わってくる。つまり,売り手の側にちゃんとストーリーや品格が
そなわっていて,いろいろ説明をお聞きするのも楽しい。


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ねっ,なんかイイでしょう?

お店の方も自転車乗りじゃないお客さんたちもみんなオシャレで,この場所を楽しんでいるのが伝わって
くる。

これって,やはり町のまん中でやっているメリットが大きいですね。ちゃんと「プライベートな雰囲気」が
「パブリックな受け皿」の上で守られているし,お城・県庁・広場etc.という,ふだん自転車イベントには
ない要素がその雰囲気の良さを増幅させてさえいる。

この空間を体験して,あっ参加してよかった!とますます思ったのでした。


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こうして,お昼をはさんで,キッズのレースを見たり,四国の自転車仲間とおしゃべりしたり(上勝のプレス
ティージで出会った方も!),ゆったりと伊予の国ののどかな日曜を楽しんで帰りました。

そうそう,松山は道後温泉があるのもいいですね。

まだ昼下がりの温泉にのんびりつかってコケた傷をお湯でひりひりさせるなんて最高です(笑)


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この『伊予のくにバイクロア』,ぜひ定着して,ずっと続いて欲しいと思います。

はじめての開催で,これだけの規模や内容のイベントを実現されたスタッフや県の方にシャポー!です。
お疲れさま,そして素敵な日曜日をありがとうございました。

来年は一泊して,地元の方とどこかオフロードも探険できたらなあ。また計画しよっと。
Commented by リキ at 2016-11-20 20:37 x
「遊び続けること自体がレースみたいなもの」 ── いいですねえ。ぼくもそんな生き方を目指そうかな。
Commented by ペダル at 2016-11-21 00:04 x
えーっ!リキさんみたいにしっかり遊んでらっしゃる方からそんな言葉をいただくとは(´∀`=)
by pedalweb | 2016-11-19 14:40 | 自転車系イベント | Comments(2)