ようやくボクもヒモ靴デビュー(ジロ・エンパイア SLX)
2017年 05月 24日
きのうもこま切れ時間をつかって六甲山へ。おニューの自転車用シューズをシェイクダウン。
「シェイクダウン」って本来は機体や車体の「試運転」ですから,靴について言うのはホントは変。
でも,自転車の場合は人間がエンジンで,ビンディングペダルはそのエンジンからの出力を
ダイレクトに自転車に伝えるすご〜く大事な結節点なわけだから,ペダルに固定されるシューズも
いわばひとつの「パーツ」。
その意味では,「シューズをシェイクダウン」と言うのもあながち変ではないのですね。
そしてロードバイクの場合,とくにシューズの出来がペダリングにかなり大きな影響を与えるので,
シューズ選びはすごく大事。
エンパイアのことは愛読している『盆栽屋自転車店ブログ』のこのエントリーで4年前から知っては
いたのですが,体に触れるパーツやウェアに関して保守的なボクはずっと傍観者でいました。
盆栽屋さんが紹介したあと,ボクの周囲のラファ系自転車乗りのあいだにまたたく間にひろがってゆき,
実感としては6人に1人が履いている感じ?
それでもボクは,モダーンなバイクにレトロな要素で外見をデチューンするのが好きなラファ系の
オシャレさんたちの間でのビジュアル重視な「流行」にすぎないと距離をおいて見ていたわけですね(笑)
そしてオーダーしたのが去年の夏。ショップで下の紫がかった青の限定色?がカタログにあるのを見て
コレイイ!とその場で注文(自分のチョイスもビジュアル重視 笑)
テイラー・フィニーが2012年のジロ・デ・イタリアで履いて華々しくプロのレースにデビューして
5年もたってから,ボクもようやくエンパイア帝国にデビュー。
ボクのシューズ放浪の旅がこんなに時間がかかったのは,長い間愛用していた<カンパペダル+
ガエルネシューズ>のシステムから<ルックペダル+スペシャシューズ>への移行にまず手間取り,
次の「冒険」までさらにまた手間取ったから。
問屋の変更の関係で,待てど暮らせど青い靴がとどかないので,この春になって在庫のある白を購入。
いまやっと試運転というわけです。
で,走ってみての感想です。すご〜〜くイイ!
履いてすぐに,軽いと思っていたS-WORKSよりも50g軽いのは実感できました。
40km,1,000mほど登って感じたのは,その軽さによるダンシングの軽快さ。さらにEC90製の
カーボンソールの薄さからくる柔らかい当たり。かといって,けっして踏んだときに力が逃げている
感じはまったくなし。
そして何といっても一番の美点は,バックルやワイヤーではなくヒモで固定しているアッパーの
包まれ感と開放感のバランスのよさ。
BOAシステムとちがって,締め付けのための装具を固定するためにアッパーレザーを補強する必要が
ないからでしょう。とにかく足の甲にあたる部分のレザーが薄くて柔らかい。
きのうの走行距離と高度くらいだとまったくヒモがゆるむ気配もなし。きっと慣れれば自分にピッタリの
強度での締め方ができるのでしょう。
ボクの足は日本人のわりには幅が狭くて甲が低いのですが,それでもS-WORKSで長距離を走ると
終盤になって親指や小指の付け根が痛むことがありました。
エンパイアにそれがなく,ロングツーリングのお供になってくれるならうれしいなあ。
強いて欠点をあげるなら,S-WORKSよりも¥5,000ほど高いこと。あと,女性用の色数が日本向けには
黒一色しか販売されていないこと(2017年版)。
価格差は,S-WORKSの場合,特殊なインソールやBOAシステムの交換パーツであとあと出費でかさむ
ことを考えればゼロに等しいと考えられます。
女性用の色は(エンパイアACC W)本国のように2色展開すれば解決できるはず。上の白にマゼンタの
ヒモなんてすごくキュートですよね。
ボクにとって新しいヒモ靴はとてもいい買い物でした。
by pedalweb
| 2017-05-24 13:50
| 自転車パーツ&ウエア
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