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2017 信州峠めぐりツーリングレポートpart2〜『乗鞍』レースの日

平湯峠を出て前川渡から乗鞍高原への道のりで工事渋滞にあうものの,無事に受け付けに間に合い完了。

宿についてくつろいで,夕食のあとプチ宴会して10時台には眠りについたのでした。

それにしてもレースの前夜に翌日の降水確率とにらめっこして「レースは開催されるのかされないのか?」
やきもきせずに眠りにつけるのはひさしぶりのこと。ここ数年は雨音を聞きながら寝ていた気がします。

予定通りに4時半起床。まだ外は暗いけれど,まちがいなく晴天。やった〜!

5時から朝食。下山荷物預けの受け付けが6時から6時半の間なので時間的には十分に余裕があります。
早朝からまかないをしてくださる宿の方に感謝。



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初参加のシュンくんもいるので,荷物預けには3人そろって出発。「楢の木」にある民宿からは
表通りの県道ではなく,ウォームアップも兼ねて裏の坂道を登って行きます。

シュンくんは昨日からガーミンを忘れてきたことを嘆いているけど,かわりに精緻なコース
プロフィールを刻んだ「紙ガーミン」をステムに搭載している。さすがはエンジニアだ(笑)



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荷物を預けたあとは各自それぞれウォームアップ。ボクはいつものように宿からの急坂と一の瀬園地への
アップダウンの道をつかって,軽いギアを高ケイデンスでまわし一度最大心拍まで上げて軽く汗をかく。

前夜そんなに飲んだわけでもないし,5時間は寝たのでレース当日のコンディションとしては悪くない
はずだけど,何だか息があがりやすく乳酸がたまりやすい感じがするのが気がかり...調子はイマイチ。

でも,宿からでもよく見えた山上の稜線が一の瀬園地からは過去最高にあざやかに見えていて,
思わずレース前だということを忘れてしまう。いやあ,素晴らしい朝だなあ!



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7時23分のスタートにあわせて10分前に集合地点にゆく。

ネット計測方式になってからは(今年はチャンピオンクラスのみグロスタイム),集合時の場所とりに
こだわる必要がなくなり,自分の好きなタイミングでスタートラインを越えられるのは本当に気楽。
やっぱりホビーのTTはこうでなくっちゃね。

定刻通りのスタート。

今年50才代の参加者はなんと1,000人をこえていたので(多さに驚いた去年よりさらに100人ほど増加!),
スタートは350〜360人の3グループに分かれていて,ボクは最初のグループ。

40才代の「若いめの中年オヤジたち」でさえ760人ほどなので,「老けてる方の中年オヤジたち」の
増え方すごいわ(笑)

2010年頃のピークを境にいっときの「ヒルクライムブーム」が終わり,天候不順も続いて,2014年まで
下降線をたどっていた中年クライマーの参加人数が,ここ3年で回復してきた感がありますね。

原因はよくわからないものの,面白い現象です。

それもあるのか(初参加者も多いのか?),例年以上に後方からスタートの人たちのペースが遅く,
いつものようにコースの右端を使ってどんどん加速してゆくのだけれど,左カーブを大きくまわって
斜度が増してくるまで前を抜くのに気を使う。

すずらん橋まで行くとたいてい自分と足が合う小グループが見つかるので,そこまではマックスの8割
くらいの出力を意識してどんどん前に出る。

すると,やはりすずらん橋あたりから4人の同年代の人たちとパックになる。

CP1(7km地点)は,いつもとちがって給水せずに通過。給水で呼吸が乱れるのが嫌な自分の状態から
今年は早い段階で「余裕」がなくなっているのを意識する。

案のじょう,5人の同世代パックからまもなく脱落。



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*レースのあとに「おかわり」して摩利支天までリカバリーライド。「マリシテン」ってきれいな 
 名前だよね。サンスクリット語で「陽炎(かげろう)」のことだとか。



中間地点の摩利支天がすごく遠く感じられ,その先の斜度がキツくなるつづら折れで,自分では失速して
いるつもりがないのに,後方スタートの速い人たちにけっこうな速度差で抜かれる。

15km地点のCP2からは少し回復して,できるだけスピードを殺さないように,シッティングと
ダンシングを織りまぜて,できる範囲でリズムを崩さずに登ったので,終盤も失速はせずに走れたかな?

ただ,全体としてスピードがなく終始乳酸がでどんよりとよどみ,重い体のまま走っていた印象が残った
今年の『乗鞍』でした。

ガーミンの表示では,目標の「80分以内」にはるかに届かず,それどころか去年よりも5分近く遅い
84分台のタイム。
 
 公式記録は1時間24分49秒。年代別で完走者888人中の131位。

う〜ん,目標の上位5パーセントを大きく下まわる15パーセントあたり。



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ゴール後は1年ぶりにお会いする師匠のtokuさんたちと歓談してほっこりするものの,やはり思いのほか
走れなかった自分の不甲斐なさで青空が少しかすんで見える(苦笑)

同行のオペラさんは自分の目標をクリアされているし,シュンくんも初乗鞍のわりには立派なタイム。

やはり5〜6月の忙しさや病気が原因かなあ,7月からは暑さ対策もしっかりやってそれなりに走ったの
だけどなあ...などと,絶景の中で反省材料を探しながら下山。



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ここ数年は4月の『伊吹山』のレースにラファイベントとの兼ね合いで出なくなっているので,
8月の『乗鞍』がボクにとっては年に一回だけの「自転車乗り健康診断」。

登りだけが「自転車力」ではないものの,自分の体力の現状とこれからの見通しを知るうえで
すごく参考になる材料なんです。

2012年 73分06秒。年代別22位。
2013年 51分10秒(CP2までの短縮コース。フルに換算して72分弱?)。年代別13位。
2014年 71分37秒(大雪渓までの短縮コース。フルに換算して75分前後?)。年代別38位。
2015年 DNS。
2016年 81分04秒。年代別69位。
2017年 84分49秒。年代別131位。

2012年のタイムに10年ぶりに自己ベストを更新できてからは,けっこう登り調子。そのあと
2015年から夏の忙しさが増して練習量が減って下り坂に...という流れなのか(苦笑)

それとも加齢なのか?(汗)



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ボクはふだんもレースのときもパワーメーターはおろか心拍計もつけていないので,「体感」しか
手がかりがないのですが(今後も計測ギミックは使わないでしょう 笑),過去3年間の出力と
持久力の低下は「実感」としてあります。

もし「あらがえない老化」が主な原因ではないとしたら,日常の生活のスタイル(食事や睡眠など)と
練習法を見なおすことで10分前後はとりもどせるかもしれない。

ボクが重視しているのはどのレースでもその前の3ヶ月間の走行距離と獲得標高なのですが,
それはこんな具合。

<6〜8月の月平均の走行距離と獲得標高および乗鞍のタイム>

2012年 1,050km 19.574m 73分06秒
2013年 1,057km 24,614m 72分?
2014年  823km 18,826m 75分?

2016年  865.2km 13.879m 81分04秒
2017年  717.2km 12,465m 84分49秒

やっぱ,今回のタイム落ちは「老化」が原因というより「(練習の)劣化」ですね(汗)

もちろん,年とともに練習の疲れの回復に時間がかかるようになり,それにつれて練習量が減って
きていることがタイムの低下につながっているという意味では「老化」も原因なのですが。

こうやって粗い数字をならべてみるだけでも「練習は裏切らない」「努力すれば報われる」と
わかるのは良いですね。

老化にはまだまだあらがえる(かもしれない 笑)。

もうしばらくは若い人から「妖怪」と呼んでもらわなくっちゃねえ。むははは114.png



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下山して宿の温泉につかったあとは,同行のおふたりの見送りです。

今回ボクだけが(ようやくとれた夏休みで)延泊して火曜まで信州で過ごします。

当初はほかの仲間も延泊してツーリングの予定でしたが,あいにくお仕事の都合がつかず。

でも,最高の天気にめぐまれて,スカイラインの素晴らしいヒルクライムを楽しめてホントによかった!



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オペラさん,シュンくん,ありがとう!また来年も前日から登りましょう(笑)



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おふたりを見送ったあと,もう一度エコーラインを登ろうかと思ったのですが,のんびりしている
うちに山頂に雲がかかり展望がきかない天気に。

あきらめて摩利支天までカメラをぶら下げての撮影ライドに切り替えたのでした。

波がひくようにサイクリストたちが帰って行ったあとの静かな乗鞍もまた良いものです。



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宿もなんと客はボクひとりになってしまって貸切り状態。ただでさえ美味しい夕飯がさらに
グレードアップされて(親父さんが調理されているのですが),サルノコシカケやら大雪渓近くの
フキノトウやら(この季節に!)珍味も添えていただいて,静かな夕飯が豪勢に。

ああ,良い『乗鞍』だったなあとふりかえりながら,2泊目の夜をすごしたのでした。

そうそう,ちなみに来年の『乗鞍』は9月最初の週末開催らしいですよ。



(続く)



Commented by や ま at 2017-09-02 22:09 x
乗鞍、お疲れ様でした。
MAXのtokuさんが師匠とは、驚きです。
ほんの少しばかりの知り合いです(同世代)。
加齢の戦い、これからですよ!
Commented by ペダル at 2017-09-03 10:34 x
や まさん,ボクもtokuさんをご存知でびっくりです!
tokuさんとはボクがもう15年以上前に「乗鞍」にはじめて登ろうと思い始めた時からのおつきあいです。MAXの練習会にも参加させていただいたことがありますし,何かとtokuさんをお手本にしてきました(^^)
華麗に加齢とたたかってゆきたいと思います!
Commented by とく at 2017-09-03 20:50 x
ペダルさん、こんばんは
乗鞍、お疲れ様でした
今回の私、自分の不甲斐なさで滅入っていたところ、
畳平でペダルさんにお会いできて
気を取り戻すことができました。
また、クールなブログに私のような写真を
アップしてもらって、小恥ずかしいやら
嬉しいやら・・・・・
私もあと、数年は老化にあらがえりたいと
思っています。これからも乗鞍でよろしくです!

や まさん、・・・ よろしくです

Commented by ペダル at 2017-09-03 23:09 x
とくさん,毎年のことですが,いつまでたっても師匠に追いつきません(笑)
まあでも,こうして走って一喜一憂できるって幸せなことですよね!
また来年もこうして写真撮らせてくださいね(^^)
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by pedalweb | 2017-09-02 10:46 | ロードレース/ヒルクライム | Comments(4)