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2018 信州峠めぐりツーリングレポートpart1〜『乗鞍』へひとり旅

先週の金曜から土曜にかけて信州でソロツーリングしてきました。台風の影響で行き先や日程は少し変更です。

月のはじめに仲間に声をかけたときは土日で行く予定でしたが,ひとりで行くことになってからこの日程に。

泊まりを『乗鞍』の近くの白骨温泉に決めていたのですが,宿の状況を見ると,ただでさえ少ない「お一人様一泊」で
泊まれる空室アリの宿が土日は見当たりません。平日泊だとわずかに空室ありです。さすがは人気の温泉地!

往復の交通費の節約も考えると,金曜の深夜発(午前4時までに高速道に入ると3割オフ)で,土曜に帰れば
週末割引(これまた3割オフ)で都合よし。じゃあ金土で!となりました。



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*今回の撮影はデジイチ一台体制(ペンタックスKPと単焦点のDA21mmのみ使用)。背中にずっと背負って。



というわけで,金曜の朝3時半に出発。4時前に名神高速に入り,東海北陸道から平湯経由での乗鞍行きです。

途中のSAや高山のコンビニに朝食補給で止まりつつ,8時半に乗鞍高原に到着。早朝で渋滞レスでスムーズ。

関ヶ原のあたりまでは小雨がパラつくこともありましたが,現地は快晴。台風の影響もなくバッチリです。

去年の秋に来たときもそうでしたが,観光センターの駐車場は8時台ですでに8割近い駐車率。

自転車乗りはすぐに「うわあ,ヒルクライム好きでいっぱいだ!」と思ってしまうのですが,実はこれは登山客の
車がほとんど。ここからバスに乗り換えて畳平まで行く方が多いようです。



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自転車の場合は,ここでの駐車にこだわる必要はないので,一の瀬園地に移動して,木陰に車を止めて準備開始。

乗鞍にしてはかなり気温が高く,ウォーマー類なしで大丈夫っぽい。まずは半袖短パンのウェアでスタート。

山上でハイキングもするので,サドルバッグにはジャケットやレッグウォーマーに加えてトレッキンシューズも
詰めこみます。

今回は取り外せばデイパックにもなるRawLow Moutain Worksの『バイキンハイクバッグ』を使ったのですが,
ライド&ハイクのときはこのバッグが本当に便利!もちろん輪行でも大活躍。

9時すぎにヒルクライム開始!



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登りはじめの最初のカーブを過ぎると,序盤のゆったりした道がまだ優しい斜度で遠くに見える尾根へと誘います。

あぁこれこれ,この感じ!これが乗鞍!とひとり微笑みながらペダルをまわす。

もう20年も前から夏にここへ来ては,とても自転車で登れるとは思えない雲上の高みへと走る幸運を味わって
きたんだ。

ひとりで走ると,これまで一緒に登ったたくさんの仲間のことを思い出します。

ボクをここへ案内してくれたMTBer.comの先輩たち。ずっと背中を追いかけてきた師匠のトクさんや
毎年お会いしてきたドンナベさん...。『呑鞍』と称して楽しすぎる大周回ツーリングで走ったみんな。

どれもこれも楽しいことばかり。

思いだすとまたひとりで微笑んでしまう。そして,ずっと変わらないこの山とこの道。

レースのときにはキツクて何度も止まろう,やめようと思いながら走るのですが,ひとりマイペースで走ると...
やっぱりキツイところはキツイ(笑)

小型の三脚まで持参して何度も止まって撮影しては登るので,今回は2時間くらいのスローペース。

でも,気温が高く(ストラバの平均気温が26℃を記録)日差しが強いので,それでも楽じゃない。

う〜ん,このコンディションでこの体調だとレースで走ったら90分切れないゾ(汗)

まあ,毎年タイムが落ちてきて去年は85分ほどかかっているからそんなものかぁ。

先輩たちの言葉のようにいよいよ本格的な加齢との戦いがはじまるのか?もうみんなと獲得標高3,500m超えの
大周回サイクリングなんてキツイだろうなあ...と暑い汗に冷や汗もまじったり(笑)



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位ケ原小屋に1時間ちょっとで到着。ここでカルピスウォーターを飲んでひと息というのが最近の楽しみ(笑)

座っていると平日でも何組かサイクリストが通りすぎてゆく。

京都から来られたというお二人としばらくおしゃべり。初めての乗鞍だと楽しそう。畳平まで行かれたら,
スカイラインを3kmほど行かれると絶景ですよとアドバイス。軽快に登ってゆかれる姿は見ていて気持ちがいい。



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混雑する日は追い立てるように通り過ぎるバスもこの日はゆっくり通過する。つづら折れで出会うと
怖い思いさえするバスも平日は穏やかだ。

いつもは仲間と稜線を後ろから切り取る撮影ポイントで今回は自撮り。でも,わざわざ三脚出して
降りてくる自分を撮るのもなんかちがうなあ。そっか,下りでも流し撮りにならないからか(笑)



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そうやって何度もカメラで遊びながら,やがて空気が薄くなる高度にやってくる。

畳平の向こうの岐阜側から雲が立ち上ってくるのを見て,曇り出す前にスカイラインのあのカーブを撮ろうと
少し急ぐ。

去年来たときにここがもともと軍用道路だったことをオペラさんに教えてもらってから,他に類のない
スカイラインのこの曲線にちょっと冷たくメカニカルな機能美が見える気がするのが面白い。

サイクリストが入る方が見栄えがするので,遡上する鮎を待つように,誰かが登ってくるのを待って
カメラを構える。



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こんにちは!と元気にあいさつしてゆく人もいれば,苦しそうに小さな声で返事をかえす人もいる。

そりゃあそうだね,スカイラインを下から登ってくるとキツイもの。中には飛騨高山から延々とR158を
登ってきた人もいるだろうし。

もちろん,その人たちにとってこの景色は文句なしのご褒美だ。



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ひとしきり撮影を楽しんだあと,バスターミナルの食堂でお昼をとる。このあとはミニトレッキング。

本当は乗鞍岳(正確には標高3,026mの剣ヶ峰)まで歩きたいけれど,畳平からの往復に少なくとも
2時間半はかかりそう。稜線には人の姿も多くて,もっとかかりそうだ。下山の途中もゆっくり写真撮ると
時間不足か...。

白骨温泉へはゆとりを持って行くつもりだったので,途中の肩の小屋まで行って,もどる途中で
富士見岳に立ち寄ることにしよう。これなら3時台に下山完了かな。



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というわけで,いつもは下から見上げている大雪渓を見下ろしながら肩の小屋まで。往復1時間あまりの徒歩行。

寄り道した富士見岳は前にも仲間たちと登った思い出深い場所。あいにく北アルプスの方向には雲が広がっていて,
展望をさえぎっているけれど。

風がいつもより湿り気を帯びているのは,やはり台風のせい?

そういえば,ここから富士山を見たことはないなあ。次は見えるかな?



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この山で過ごしたこれまでの時間を少しの間ふりかえりながら,標高2,817mの景色を楽しんだのでした。

ありがとう!また来るよ。

ありがとう!次は秋の紅葉のときかな。また晴れだとうれしいな。ありがとう。



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別れを惜しむように下りもゆっくり写真を撮りながら。

一の瀬園地にもどると,やはり気温は高く30℃越え。

撤収して地ビールを買い込み,4時前に白骨温泉へと向かったのでした。



(続 く)






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by pedalweb | 2018-07-30 08:54 | ツーリング/ポタリング | Comments(0)