2週間前の日曜日のサイクリングの話です。その翌日から一年で一番の繁忙期に入ってしまい,書けずじまいでした(涙)
行き先は西神戸。三ノ宮発で海岸沿いに垂水舞子まで走り,北上して伊川谷から白川まで行き,長田へ下ってもどる
ルートです。去年の秋に名古屋からの友人たち御一行をガイドしてまわったルートとほとんど同じで。
距離65kmで650mUPと短めです。
朝の気温が氷点下あたりまで下がり,日中の最高気温が5℃くらい。おまけにかなり強い風が吹く予報だったので,
ご一緒するメンバーには「ダウンジャケットやカイロで武装して最強の防寒装備で!」と前夜に呼びかけたほど。
走り出してもやっぱり寒かったのですが,強烈な西風で空気が澄んで海岸の景色はキラキラと輝いています。
う〜ん,こんな寒い日でも穏やかな秋とはまたちがった良さがあって,やっぱりサイクリングは面白い!
おふたりとも神戸っ子なので,彼女たちに「神戸っ子が知らない神戸の良さを味わってもらう」というのが
この日のボクのミッションのひとつでもありました。
朝9時に新神戸駅近くでおちあって,JR沿いに幹線の脇道をつないで,ふるえながらものんびりと西へ(笑)
須磨の海浜公園でビーチのプロムナードに入るとおふたりから歓声があがります。
そう,いまこの海岸はどんどん改修工事がおこなわれていて,10年,20年前の須磨の姿しか知らないで
やってくると,びっくりするほど様変わりしているのです。
海の水質だけじゃなくて,陸上の美観整備も進んでいて,大都市のすぐそばにある海岸としては異例なほど
きれいな場所になっています。
*今月に入って『神戸新聞』に出ていたニュースでは,公園の東のはずれにあるヨットハーバーの開放化も
進められていて,ゆくゆくは須磨から淡路島へ自転車も渡れる航路の検討がされているのだとか。
これが実現するととぉっても助かる!R2の大型車の多い国道をびくびくしながら走らなくてもイイのですから。
スラムのワイヤレス電動コンポを装備。配線がすっきりしてカッコよさ倍増!
おふたりからあがる歓声を聞いていると,地元の人も案外すぐそばにある素敵なスポットに気づかないで暮らしたり走ったり
していることが多いということをあらためて実感します。
そして,そういうスポットを掘り起こすのに一番ピッタリなのが,ある程度の距離もカバーできて小まわりも効く自転車ですね!
須磨海岸のおおらかな美しさを楽しんだあとは国道に出て垂水方面へ。。
いつも思うのですが,須磨と明石の間はどうしても交通量の多い国道を通らざるえない。昔ながらの狭くて路肩に余裕のない
つくりの道路を大型車と並走して走るのはとても不快。
不快なだけならともかく,自転車歴の浅い方ならかなりの恐怖を感じるのではないでしょうか?個人的には,須磨からの
航路以上にこの区間に安全な自転車用レーンを設けるのを優先してほしいと思います。
さいわいこの日は日曜で,平日にくらべれば大型車の通行量が少なく,比較的おだやかな流れの中を走って垂水に到着。
伊川谷での午後1時のランチ予約までかなり時間があるので,おやつのベーグルを買いに『マジパン』へ。
美味しくてしっかりして食べごたえがあって,しかも安い!とサイクリストのためにあるようなベーグル店です。
実はボクもこのお店ははじめてだったのですが,同行した女性おふたりに大好評で,思わず「どうだい!」な気分(笑)
このあとすぐに海岸の公園に移動して,明石大橋のたもとでおやつ休憩するのですが,ベーグル良し!海の景色良し!で
もうこの時点で,ボクの優勝は決定的なものに(何の?)
冬場に西からの爆風が吹くときは大橋の橋脚のかげに入ると風が防げることを知ったのは収穫でした。
風さえ当たらなければ案外ポカポカあたたかい!
ここからの明石海峡の眺めも神戸っ子のおふたりにとって新鮮だったようです。
こんなに素晴らしい場所なのに,地元の人でも知らないことが多いのはなぜだろう?と考えると,皆さん神戸の市街地から
明石まで国道を走って,ジェノバラインに乗って淡路島に行ってしまうからなんですね。
そっか,灯台下暗しならぬ大橋の下知らず,なんだ。
そして途中の塩屋,垂水,舞子のあたりで国道から外れた脇道の面白いスポットやお店は案外知られないままに。
そういうところを掘り起こしてみんなに紹介するのもボクのようなベテランの役目かもしれません。
今回ご一緒したみのりさんは自転車歴こそ浅いものの,ベテランのトレイルランナーで本業とは別にヨガの指導も
されている方。でも,これまではわりアスリート的なライドばかりで,こんなふうに景色やグルメを楽しむタイプの
サイクリングをほとんどされてこなかったのだとか。
あらためて,自転車の楽しみ方をもっと具体的にリアルに紹介する情報メディアの必要性を感じました。
ともすれば,業界主導の自転車情報はA地点からB地点への「移動の効率性」に一番の価値をおいて取捨選択されがち。
でも,本当におもしろいのは,その最短ルートからちょっと外れて見つかる発見。
それは「お得なグルメ情報」だとか「穴場情報」というのではなくて,脇道に逸れたり,その土地の歴史や地形の特色を
知ってこそ見えてくる「豊かなサイクリング」を構成する要素。
そして,こういう要素は,どれだけ速く走れるとか,どれほど遠くまで行けるとか,どれほどイイネしてもらえるとかとは
関係なく,それぞれのサイクリストの感性と経験,それに誰と走るかによって(つまり,どんなフィルターを通すかで)
見つけられるもの。
おふたりと走りながら,行く先々での彼女たちの反応を見ていて,そんなことを思ったのでした。
明石大橋の下からは,いつものように西舞子で川沿いに北上して,多聞台の住宅地をぬけて伊川谷に出ます。
海岸を離れると,西からの冷たい風にあたらなくてすむので,かなり寒さがやわらぐ感じ。
のんびり走ってもランチの予約より小一時間ほど前に着いたので,少し先にある太山寺の境内へ。お昼ごはん前ですが,
『太山寺珈琲焙煎室』へ美味しいコーヒーをいただきに。
国宝指定のお寺さんの境内にコーヒーの焙煎室があるというロケーションもユニークなのですが,女性スタッフが多くて,
びっくりするほど種類の多いコーヒー豆のディスプレイや説明がフェミニンで細やかな心づかいに満ち溢れているのも
楽しいお店です。
ボクがひとりで行くときより,グルメな女性ふたりと一緒だと,がぜん店内での会話が盛り上がるのが愉快。
こういう場面に出くわすので,やはりライドルートの下調べをするときも誰か(とくに女性)と一緒の方がいろいろと
発見があってイイですね。オジさんひとりって,案外モノトーンな情報しか集まらないことも多いのです(苦笑)
おなかも空いてきたので,いよいよランチへ。
今回も『ローゼンファームズ・カフェ』の薬膳料理を楽しみに。
あいかわらずの繁盛ぶりで,席の確保のハードルが高いお店ですが,最近になって予約システムが大幅に改善されて
いろいろスムーズになってます。でも,ていねいなサービスぶりが変わらないのはとても好印象。
かなりまったりゆったりとランチをいただき,おふたりとも満足された様子。よかった!
食後はまたいつものように白川の集落を抜けて「しあわせの村」まで登り,リキさんにあいさつしてから帰ったのでした。
今年はまだまだ寒さがつづきますが,ようやく仕事の繁忙期がひとだんらくしたので,来週からはいま温めている
自転車関係の計画をいくつか発進させてゆこうと思います。
そのひとつは新しく制作にとりかかっているロードバイクなのですが,その話はまた稿をあらためて。
フレームのオーダーやパーツの調達など,仕事よりずっと情熱注いで進めています(笑)
お仕事の繁忙期にもかかわらず会いに来て下さり,ありがとうございます(笑)
今回の記事に書かれていた「豊かなサイクリング」についての知見のいくつか,ようやく少しわかるようになってきました。メモしてしまいました。
今回の記事に書かれていた「豊かなサイクリング」についての知見のいくつか,ようやく少しわかるようになってきました。メモしてしまいました。
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神戸っ子のわたしも全く知らない場所と、良く知った場所をつないだルートが面白かったです!「え?ここにでるの??」とか「え?こんなところにこんな道があるの?」とかがいっぱいで、楽しかったですね~。
楽しいサイクリングは選ぶ道、ライドメンバー、そのライドのテーマみたいなものがとっても大切なんだなぁ、と改めて思います。
次も楽しみです!
楽しいサイクリングは選ぶ道、ライドメンバー、そのライドのテーマみたいなものがとっても大切なんだなぁ、と改めて思います。
次も楽しみです!

リキさん,ありがとうございます!
お会いできてよかった(笑)
「豊かなサイクリング」って,まさに最近リキさんがされているようなスタイルですよ。季節の花に会いに行かれたり,RCCの皆さんと楽しいルートに行かれたり,通りいっぺんじゃなくて,皆さんの創造的な工夫があれば「豊か」になるんだと思います。
書いてみて,まだ自分の中でちゃんと言葉にできてないなとわかりました(汗)
お会いできてよかった(笑)
「豊かなサイクリング」って,まさに最近リキさんがされているようなスタイルですよ。季節の花に会いに行かれたり,RCCの皆さんと楽しいルートに行かれたり,通りいっぺんじゃなくて,皆さんの創造的な工夫があれば「豊か」になるんだと思います。
書いてみて,まだ自分の中でちゃんと言葉にできてないなとわかりました(汗)

enishiさん,ありがとうございます!
「ブラペダル」(笑)なんだか,ちょっとシャフトが折れて帰宅できるかどうか危うそうなペダルですね。
西神戸にジュンさんも案内しなくては!同じ関西でも,京都とはいろいろ雰囲気がちがうのも面白いと思います。
「ブラペダル」(笑)なんだか,ちょっとシャフトが折れて帰宅できるかどうか危うそうなペダルですね。
西神戸にジュンさんも案内しなくては!同じ関西でも,京都とはいろいろ雰囲気がちがうのも面白いと思います。
