シニアの装い
2022年 04月 23日
ものすごくひさしぶりに自転車以外のトピックです。今回はシニア(高齢者)のファッションの話。
といってもボク自身さいきんは自転車ウェア以外の服をめったに買わなくなってなっているので,「こんな服を
買いました」とか「こんなトレンドに乗ってます」とかいう話じゃなくて,「どんな格好をしたらイイのでしょう?」
という,ボヤキのような半分「悩み」の話です(苦笑)
とりあえず春のオフサドルのおでかけ用に(仕事以外にそもそもそんなお出かけが滅多にない今日この頃ですが)
キレイめな服をひとそろい買い足そうと思ったのがキッカケです。
とっくに還暦もすぎて,終(つい)の住処や身仕舞のことを考えれば,まず何よりも断捨離をしっかりやって,
身の回りも身支度もシンプル&ミニマルにすべきなのでしょうが,ファッションに関してはそういう引き算だけでは
うまくゆかない部分もあるので,とりあえず「温故知新」的なアイテムを足してみようかと。
で,買ったのはバスクシャツです。
例のゴワっとした手触りの厚手の綿のボーダーシャツ。長袖です。
以前はいかにも「若者の特権アイテム」みたいな気がして,手がでなかった品ですが,ようやく自分にもシニアならではの
「可愛さ」が出てきたかもしれないので(錯覚?),思い切って買ってみたのでした。
これに合わせるのはリジッド(色落ちなし)のデニム(←現代語では「ジーパン」とは呼ばないんですね 笑)が一番すんなりくると
思うのですが,手持ちのデニムでどうもピピっとくるのがないので,扱いやすく使いまわしの効く素材のパンツを一枚購入。
*岡山のメーカーFOB Factoryのストレッチ素材のパンツ。
とりあえず4月〜6月の春のコーディネートがひとつできあがりました。
ボクは基本的に色数が少ない寒色系のコーデ(とくに紺・白・グレー)が好きなので,白地に紺のオーソドックスな色合いの
バスクシャツとネイビーのパンツ。
ただし,パンツはクロップド丈(くるぶしが見える長さ)のものを選んで,軽快さを出すことで「オジイさん臭さ」を減らすように
してみました。シニアはくるぶしを冷やさない方がホントはイイんですけどね。トイレがよけいに近くなるし(笑)
そして足元に黒いローファーを持ってきたのがボクとしては冒険(汗)
このローファーはあるファッション誌のスナップ写真を見て気に入ってずいぶん前に買ったのですが,フォーマルではなく
カジュアルな装いに合わせたくて買ったものの,自分に似合うコーデがなかなかできずに,買ったまま長いあいだ箱に入った
ままになっていたものです。
たぶん初めて買ったパラブーツの靴で,旅先のパリのお店でものすごく時間をかけて試着して買ったのに。
以前もう少し気軽に海外旅行ができた頃,夫婦でときどき出かけたのはフランスとイタリアだったのですが,ボクが旅先で
唯一した買い物はたいてい靴でした。
とくにユーロが導入される1999年以前,フランやリラが通貨だった時代は,現地で服や靴を買うのは,免税もあって
かなりお買い得な買い物だったのです。
そんなふうにして買った靴はたいていカジュアルなタイプで,色も茶やベージュ、素材はスエード多かった。
たとえばコレとか↓ スペインのカスタニネールのエスパドリーユで,珍しくパリで衝動買いしたものです。
今回のバスクシャツとも相性はいいはずですが,さすがに街中に着て行くと,「都会に迷い込んだ羊飼い」みたいに
なるので,ためらっています(笑)いつか羊を連れて街に出かけて行くときには履くことにしましょう。
* * *
還暦をすぎたいま,まわりを見わたすと,同世代の男性諸氏のファッションは,ある時代のトレンドの枠の中で
フリーズドライになってしまっていたり,装う楽しみからは卒業してしまったりで,あっこれこれ!というお手本になる
モデルがほとんど見当たりません。
ホントは「シニアの男性」というのは,それまでの働き盛りだった年齢の頃とちがって,社会的な地位や立場や機能性から
離れて自由に服で遊べるはずですが,実際にはむしろ逆に自由さを失って,こり固まった生活様式とともに固定した
ファッションに安住する人が多いと思います。
ボクは中高生の頃はアメリカ東部の大学生のIVYのファッションを,その後は西海岸のよりカジュアルなスタイルを
見て育って服を選んできました。大人になってからは旅先でフランスやイタリアの男性たちが「周囲の目を楽しませる」
ようなよく考えられた装いをしているのを見て,ある程度のデータストックはできてはいるのです。
でも,たまに新しい服を買おうかと街のお店に出かけてみると,帯に短し襷に長しというのか,年代的にも嗜好的にも
自分がどの購買層からもズレているという印象を受けます。
なので,あらためて,これからの自分のライフスタイルや懐事情も考えつつ,自分なりのシンプル&ミニマルを意識的に
探さなければならない時期に来たんだと思いました。少しずつ「冒険」もしながらね。
自転車に乗っているときの自由な感覚をサドルから降りても姿形で表現できたらいいなと思います。
そう考えると,たかがファションされどファッションで,なかなか奥の深い課題ですね。ふうむ。
やっぱり靴はイタリアかフランス製ですよね!すごく共感します。
このエスパドリーユ、くるぶしが隠れる深さでしょうか。アスファルト歩くより砂浜に最適だと思います。
今の時期はデザートブーツでは暑くサンダルだと砂粒が入るので最高の海散歩シューズですよ。いやあうらやましい!
私も同年代なのでIVYから始まり今に至ってますから、仰るように周囲に良い影響及ぼすような服選びをしていきたいです。
昨日、小雨交じりなのでスカッとした見た目にしようと赤いポロシャツ着ましたら、それは同時に還暦をアピールしてたのかもしれません。
このエスパドリーユ、くるぶしが隠れる深さでしょうか。アスファルト歩くより砂浜に最適だと思います。
今の時期はデザートブーツでは暑くサンダルだと砂粒が入るので最高の海散歩シューズですよ。いやあうらやましい!
私も同年代なのでIVYから始まり今に至ってますから、仰るように周囲に良い影響及ぼすような服選びをしていきたいです。
昨日、小雨交じりなのでスカッとした見た目にしようと赤いポロシャツ着ましたら、それは同時に還暦をアピールしてたのかもしれません。
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ペダル
at 2022-04-29 11:04
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池田さん,コメントありがとうございます!
なるほど,このエスパドリーユは海散歩シューズなんですね。街で履くと場違いな感じがするのは機能面からもナットクです。雑賀崎に行かねば(笑)
いつも池田さんのファッションで目の保養をさせていただいていますよ。服の選び方や着こなし方に品と余裕があってとてもお洒落だと感じます。
またそろそろそちらに走りに行きたいです!
なるほど,このエスパドリーユは海散歩シューズなんですね。街で履くと場違いな感じがするのは機能面からもナットクです。雑賀崎に行かねば(笑)
いつも池田さんのファッションで目の保養をさせていただいていますよ。服の選び方や着こなし方に品と余裕があってとてもお洒落だと感じます。
またそろそろそちらに走りに行きたいです!
by pedalweb
| 2022-04-23 10:40
| 暮らしの中のあれこれ
|
Comments(2)